投資詐欺と普通の投資の見分け方は?|違いや見分けるポイントを解説

近年、投資の流行があることを逆手に取り、詐欺を横行している悪徳集団が増えてきてます。それに応じて投資詐欺の被害も増加しています。

この記事では、投資詐欺の見分け方について詳しく解説していきます。

【この記事でわかること】

そのほかにも、よくある質問についても解説しているのでぜひ最後まで読んで、投資詐欺の見分け方を理解し、投資詐欺の被害に遭わないようにしてください。

投資詐欺の見分け方って?普通の投資と投資詐欺の違い3つ

投資はリスクとリターンが伴うものですが、投資詐欺は個人の資産を危険にさらす重大な問題です。この章では、正当な投資機会と詐欺的な投資スキームを区別するための重要なポイントを3つ紹介します。

これを理解することで、賢明な投資判断を下し、潜在的な詐欺から自己を守ることができます。

元本保証であると訴求してくる

投資詐欺の一般的な特徴の一つは、高いリターンを保証しつつ、元本の損失リスクがないと主張することです。

しかし、投資には常にリスクが伴います。元本保証が強調される場合、それは疑わしい信号となり得ます。投資会社が如何に安全と謳っても、元本保証を確約する投資は、実際には非現実的であり、詐欺の可能性が高いと考えられます。したがって、元本保証を謳う投資提案には特に注意が必要です。

これは詐欺確定ですね。怪しいけど詐欺とは限らないのではと思った人は投資詐欺にご注意を。
元本保証と投資は二律背反です。投資は元本割れのリスクを取る見返りにうまくいくと利益が得られる仕組みだからです。まして利率が確定する投資など存在しません。だからぼんやりさんをだますわけです💦 https://t.co/OMGoNDgwQx

— ぽんぽん (@ul5NLLvLV9a7GLH) November 24, 2022

上記の画像が手口で投資詐欺をしているケースの一例です。被害に遭わないように参考にしてください。

限定アピールをしてくる

投資詐欺のもう一つの特徴は、「限定オファー」や「一度きりのチャンス」といった緊急性を訴える手法を使うことです。このようなアプローチは、潜在的な投資家を急かし、慎重な検討をせずに決断させようとする試みです。

正規の投資機会では、通常、投資家が十分に情報を収集し、検討する時間が与えられます。急かされる感じがする投資提案は慎重に扱うべきです。

大事なことなので繰り返し言いますが、投資は慎重に行うべきものです。「あなただけ」「特別オファー」などの甘い言葉に騙されないようにしましょう。

著名人とのつながりを強調してくる

投資詐欺の手口として、著名人や影響力のある人物との関連性を強調することがあります。詐欺師は、著名人が関与しているという事実(実際には虚偽であることが多い)を利用して、信頼性や安心感を装います。しかし、著名人の名前が使われているからといって、その投資機会が正当であるとは限りません。著名人との関連性を強調する投資提案には、その背後にある事実関係をしっかりと確認する必要があります。

最近では、有名人の名前を悪用した詐欺集団に騙され、被害に遭ってしまう人が増加しています。以下は投資詐欺の広告などで名前を悪用された有名人の名前です。

  • 前澤社長(ZOZOTOWN)
  • ホリエモン
  • 森永卓郎
  • 池上彰

上記の有名人が投資関連の広告にでていても、本人とは一切関係はありません。騙されて投資詐欺の被害に遭わないようにしましょう。

投資詐欺を見分けるために必要なこと3つ

投資詐欺と正当な投資の間には微妙な違いがあります。この章では、投資詐欺を見分けるために必要な金融知識、情報リテラシー、および投資運用会社の選び方について解説します。

これらの知識とスキルを身につけることで、自分の資産を守り、安心して投資活動を行うことができます。

金融知識を身につける

投資詐欺を見分ける最初のステップは、金融知識を深めることです

例えば、市場動向、投資の種類、リスク管理、リターンの期待値などの基本的な金融の概念を理解することが重要です。また、金利や株価の変動、経済指標の読み解き方など、投資に影響を与える要因についても学ぶ必要があります。これらの知識は、投資の機会を評価し、不当な申し出を見抜くのに役立ちます。

上記のような知識を身につける手段としては、書籍や金融の専門誌、youtubeなどがあります。ぜひ参考にしてみてください。

情報リテラシーを身につける

情報リテラシーは、投資詐欺を見分ける上で欠かせないスキルです。

特に、インターネットやメディアで流れる情報の真偽を見極め、信頼できる情報源を識別する能力が必要です。詐欺師はしばしば誤解を招く情報や偽の証拠を用いて人々を騙します。このため、情報の出所を確認し、第三者の意見や専門家の分析を参照することが重要です。

親しい親しくないに関わらず、情報の出処を確認することを意識しましょう。サイトの「https:」に「s」がついて以内場合にはセキュリティが安全でないサイトがほとんどです。このようにURLからサイトの安全性も確認できます。周りの意見ばかりを鵜呑みにせず、情報の取捨選択を行いましょう。

投資運用会社が適切な会社であるかを確認する

信頼できる投資運用会社を選ぶことは、投資詐欺を防ぐ上で非常に重要です。会社の歴史、評判、運用実績、規制当局の認可状況などを確認することが必要です。

日本において、会社情報の記載に関する義務は主に会社法に基づいています。例えば、日本の会社は会社登記簿に会社の基本的な情報を登録する義務があります。これには、会社名、本店の所在地、資本金の額、事業の目的、取締役の氏名などが含まれます。

また、ウェブサイトを運営する場合、特定商取引法に基づき、運営者名、所在地、連絡先などの情報の表示が義務付けられています。これは、消費者保護を目的としており、消費者が安心して取引できる環境を確保するために必要とされています。

また、透明性が高く、顧客とのコミュニケーションに積極的な会社を選ぶことが望ましいです。会社が提供する投資商品の内容をしっかり理解し、疑問点があれば直接問い合わせることも大切です。

正式な登録者一覧は「金融庁の公式サイト」を参考にしてください。

投資詐欺を見分けるためのチェックリスト公開!|5個以上で要注意

投資詐欺を見分けるためのチェックリストをご紹介します。以下の項目に5つ以上該当する場合は、その投資が詐欺の可能性が高いと警戒が必要です。

  1. 高過ぎるリターンの約束
  2. 圧力をかけるセールス戦術
  3. 曖昧または不明瞭な投資計画
  4. 規制当局の認可や監督の欠如
  5. 不透明な手数料や隠れたコスト
  6. 過度な秘密主義や匿名性
  7. 評判や過去の実績に関する不明瞭な情報

このチェックリストを用いることで、投資詐欺のリスクを低減し、安全な投資判断を行うことに役立ててください。

投資詐欺を見分けられなかった|詐欺に遭った際にすぐに取るべき行動3選

投資詐欺に遭ってしまった場合、迅速かつ適切な行動が不可欠です。この章では、詐欺被害に遭遇した際に取るべき3つの具体的な行動について解説します。

上記の相談先それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

自分の被害状況にあわせて相談先を選定し、可能な限りの回復を目指しましょう。

国民生活センター(消費生活センター)に相談をする

投資詐欺に遭遇した際、国民生活センターや消費生活センターへの相談が第一歩となります

これらの機関は、消費者の権利を守るためのアドバイスや支援を提供しています。相談者のプライバシーは厳守され、経験豊富な専門家が具体的な対応策や法的アドバイスを提供します。投資詐欺の被害に遭った場合、早期に相談することで、被害の拡大を防ぎ、回復の道を探る手助けとなります。

メリット:

  1. 専門的なアドバイス:専門家によるアドバイスを受けることができ、被害の対応策や法的な手続きについての指導を得られます。
  2. 被害の公表と啓発:詐欺の事例を公表することで、同様の被害に他の人が遭わないよう啓発する効果があります。
  3. 無料相談:国民生活センターでは無料で相談に応じてくれるため、費用の負担なく利用できます。
  4. 被害回復へのサポート:被害回復のための具体的なアクションプランを提案してくれることがあります。
  5. 情報の提供:詐欺に関する最新の情報や注意点など、有益な情報を提供してくれます。

デメリット:

  1. 直接的な法的代行はない:国民生活センターは法的代行を行わないため、実際の訴訟手続きなどは自分で行うか、専門家を別途雇う必要があります。
  2. 解決までの時間:相談内容によっては、解決までに時間がかかることがあります。
  3. 情報開示の必要性:相談には詳細な情報の提供が必要であり、プライバシーに関する懸念が生じる場合があります。
  4. 全てのケースに対応できるわけではない:複雑または特異なケースについては、専門的な知識が必要で国民生活センターの範囲を超えることがあります。

国民生活センターへの相談は、詐欺被害の初期対応や基本的なアドバイスを得るための良い手段ですが、個々のケースに応じて他の専門家への相談も検討する必要があるでしょう。

 消費者ホットライン国民生活センター 平日バックアップ相談
受付時間10-12時、13-16時(土日祝日、年末年始を除く)10-12時、13-16時(土日祝日、年末年始を除く)
電話番号 18803-3446-1623

詳しくは国民生活センター公式サイト「全国の消費生活センター等」をご覧ください。

警察に相談をする

投資詐欺が疑われる場合、警察への通報は非常に重要です。

詐欺は刑事犯罪であり、被害の詳細を警察に伝えることで、犯罪者の追跡や被害の拡大防止に繋がります。警察は詐欺事件の捜査に長けており、適切な対応と迅速な処理を期待できます。

また、警察からの指導により、今後の防犯対策についても学ぶことができます。

投資詐欺の被害に遭った場合に警察に相談するメリットとデメリットを以下に箇条書きで挙げます。

メリット:

  1. 法的対応:警察は犯罪に対して法的な手段を講じることができます。これには犯人の特定や逮捕、証拠の収集が含まれます。
  2. 公式の犯罪報告:詐欺が犯罪行為として正式に記録され、必要に応じて法的手続きが進められます。
  3. 広範な調査ネットワーク:警察は広範囲にわたる情報ネットワークと資源を持っており、複雑な詐欺事件の解明に役立つことがあります。
  4. 被害の公式記録:警察報告により、被害が公式に記録され、今後の法的手続きや保険請求に役立つ場合があります。

デメリット:

  1. プライバシーの露出:警察への報告はプライバシーに関わる情報の開示を伴うことがあります。
  2. 即時の解決が保証されない:犯罪捜査は時間がかかることがあり、すぐに解決や被害回復が行われるわけではありません。
  3. 証拠の必要性:詐欺を証明するためには十分な証拠が必要で、これを集めるのは難しい場合があります。
  4. 全てのケースが犯罪として扱われるわけではない:投資詐欺の全てが警察の捜査対象となるわけではなく、一部は民事訴訟の範囲になる場合があります。

詳しくは、ファーマ法律事務所公式サイト「投資詐欺に遭った際に警察に報告すべき?警察に動いてもらう対処法や事前対策も解説」をご覧ください。

警察相談専用電話:#9110

弁護士に相談をする

投資詐欺の被害回復には弁護士への相談が必要です。弁護士は法的な観点からアドバイスを提供し、詐欺被害の回復をサポートします。

特に、損失の回復や法的手続きにおいて、弁護士の専門知識は不可欠です。弁護士は個々のケースに応じた最適な対応策を提案し、被害者の権利を守るために活動します。被害に遭った場合は、信頼できる弁護士に早急に相談しましょう。

メリット:

  1. 専門的な法的アドバイス:弁護士は法律の専門家であり、具体的な法的アドバイスとサポートを提供します。

  2. 代理人としての行動:弁護士は被害者の代理人として行動し、交渉や訴訟の過程を代行してくれます。

  3. 訴訟のサポート:法的措置が必要な場合、訴訟の準備や裁判の過程でサポートしてくれます。

  4. 権利の保護:弁護士はクライアントの権利を保護し、最良の結果を目指して行動します。

  5. 交渉力:弁護士は交渉の専門家であり、被害者に代わって最善の条件を交渉することができます。

デメリット:

  1. 費用:弁護士への相談や代理は費用がかかり、特に訴訟が長引くと費用は増加します。

  2. 時間と手間:法的手続きは時間がかかる場合が多く、ストレスや労力が伴うことがあります。

  3. 結果の保証性:弁護士を雇っても、必ずしも望む結果が得られるとは限りません。

  4. 複雑な手続き:法的手続きは複雑であり、プロセスについていくのが難しい場合があります

弁護士への相談は、投資詐欺の被害に対して法的な対応を求める際に非常に有効ですが、それにはコストや時間、精神的な負担も伴います。

したがって、弁護士に相談する前に、その必要性や費用対効果を検討することが重要です。

投資詐欺の見分け方に関するよくある質問

この章では、投資詐欺と正当な投資の見分け方に関する一般的な質問に答えることで、投資の安全を確保し、不安を解消する方法をご紹介します。

投資詐欺を見分けるための詐欺投資会社一覧はある?

結論、詐欺投資会社のリストのようなものはありません。

投資詐欺を見分けるには、基本的な金融知識と、詐欺の一般的な手口に精通していることが必要です。

例えば、市場の動き、リスク管理、収益の実現可能性について学ぶことで、非現実的な約束や異常なリターンを提供する詐欺的な提案を見分けることができます。また、正式な金融機関の場合には、金融庁の公式サイトに正式な登録者一覧はあるのでチェックしてみてください。

投資の話を持ちかけられた場合の対処法は?

投資の提案を受けた際には、冷静になり、提案者とその提案の両方を徹底的に調査することが重要です。

特に、提案者の過去の実績、信頼できる第三者機関からの認証、そして提案の具体的な詳細を理解し、自身で独立したリサーチを行うことが不可欠です。疑わしい点があれば、専門家に相談することをお勧めします。

また、「投資詐欺を見分けられなかった|詐欺に遭った際にすぐに取るべき行動3選」の見出しで適切な相談先も紹介しているので、ぜひ活用してください。

投資詐欺の見分け方を知らず被害に遭ってしまった際にはどうしたらいい?

投資詐欺の被害に遭ってしまった場合、すぐに専門機関に相談しましょう。

投資詐欺を見分けられなかった|詐欺に遭った際にすぐに取るべき行動3選」の見出しで適切な相談先も紹介しているので、ぜひ活用してください。

被害の詳細を記録し、関連するすべての文書や通信記録を保持することが、事件解決に向けての重要な一歩です。

まとめ:投資詐欺の見分け方を理解し、場合によっては専門家に相談

この記事では、投資詐欺の見分け方を中心に解説をしてきました。

結論、投資詐欺と普通の投資を違いを理解し、自らの知識やリテラシーを身に着けた状態で投資をはじめることを強くおすすめします。

見ず知らずの人に投資の話を持ちかけられても、元本割れなどのリスクを負ってくれるわけではあります。

例えば、youtubeで配信している動画で投資知識を深めたり、書籍を活用して自分で金融の知識をしっかりと見に付けましょう。そうすることで、投資詐欺に直面した際には冷静な判断のもと詐欺の被害に遭わない行動ができるようになります。

万が一詐欺の被害に遭ってしまったという人は、被害回復のためにも弁護士・警察・国民生活センターなどの専門機関への相談をしてください。

騙された時のおすすめ相談先

ファーマ

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